Hepatic Detox Profile 肝臓の解毒機能検査
身体では、肝臓での酵素によるプロセスによって、化学的毒物の排出が試みられます。フェーズI解毒の副産物であるD-グルカル酸の尿中濃度は、200種類以上の化学物質への化学的暴露の指標となります。メルカプツール酸は、フェーズII解毒の最終産物であり、尿中に排出されます。これら2種類の分析物を同時に評価すると、生体異物への暴露、肝疾患、そして肝臓の解毒能について、有用な情報が得られます。この非侵襲の検査では、早朝一番尿(FMV)を一回採取するだけで可能です。
- 化学物質への暴露
- 解毒治療低下
- 肝臓解毒機能
詳細情報
有害化学物質と合成物質の環境での生産、使用、そして廃棄により健康を脅かす毒素への暴露のリスクが高まっています。有害化学物質と疾患との間の因果関係は解明されています。しかしながら、多くの患者が特定の疾患が形成され悪化する前の毒物への暴露と関係した慢性症状に耐えています。従って、化学物質への暴露のタイムリーな評価と、肝臓での解毒能の評価をする非侵襲の臨床検査への需要は高くなります。
身体が毒素を排出する一つの方法が、肝臓での酵素による解毒です。有害化学物質への暴露の信頼できるバイオマーカーの一つが、尿中D-グルカル酸濃度です。D-グルカル酸の濃度上昇は、殺虫剤、カビ取り剤、石油化学製品、薬剤、トルエン、ホルムアルデヒド、スチレン、そしてその他数多くの生体異物への暴露の結果、シトクロムP-450酵素(フェーズI)が誘導されたと思われます。この様な暴露の結果、グルクロン酸酵素経路が誘導されて、D-グルカル酸が産生されるので、尿中D-グルカル酸濃度は、化学物質への暴露とフェーズI解毒反応の間接的な副産物なのです。
メルカプツール酸の尿中濃度によって、フェーズII解毒の活動の程度や可能性が定量的に検査できます。メルカプツール酸は、解毒の際生じる最終排出産物であり、排出のためにグルタチオンやL-システインで抱合された多様な生体異物を含んでいます。メルカプツール酸の濃度低下は、グルタチオン濃度やシステイン濃度の低下と一貫して関連しています。生体異物と肝能基の結合(フェーズI解毒)速度が、フェーズII解毒の処理能力を超えると、より毒性が強い化合物が蓄積します。
症状のある患者や、化学物質過敏症の病歴がある者にとって特に重要な事柄として、この検査では肝毒性のある化合物を使用していないことが挙げられます。この無侵襲の検査法では、早朝一番尿(FMV)を一回採取するだけで可能です。尿による希釈効果を正規化するために、結果はクレアチニンあたり量で示してあり、そして基準範囲は年齢と性別によって分化してあります。この検査は、進行性の肝疾患で用いられる総合的な肝機能検査の代用にはなり得ません。
- 有害金属・ミネラル検査
- 解毒・環境公害因子暴露検査
- Hepatic Detox Profile
- Urine Porphyrins
- DNA Oxidative Damage Assay
- DNA Methylation Whole Blood
- Methylation Profile; plasma
- DNA Methylation Blood Spot メチレーション遺伝子検査(一般用)
- DNA Methylation Blood Spot ヤスコプロトコール
- Glutathione, Erythrocytes
- Comprehensive Drinking Water
- Urine Halides (Iodine, Bromine and Fluoride)
- Urine Halides; Pre & Post Load combo
- Urine Iodine
- Urine Iodine; Pre & Post Load combo
- Urine Fluoride
- 栄養素検査
- 腸内環境検査
- 循環器機能検査
- 内分泌・神経生体アミン検査
- アレルギーと免疫検査