Fecal Metals 便経路排泄有害金属
糞便中のミネラルを分析することによって、食事からの有害金属への暴露の直接的な指標と、潜在的な有害金属負荷量についての間接的な情報が得られます。また、慢性的な低濃度の有害金属の吸収によって、体内に蓄積が起きることがあります。多くの有害金属の場合、糞便(胆管)排泄が、体内から有害金属を排出する主要な自然経路になります。検体採取は、患者にとって便利なように、わずか一ステップの手続きで完了します。ミネラルは、ICP-MS法で測定され、試料の含水量による変動を排除するために、乾重量ベースで表記されます。
ターンアラウンドタイム(検査結果が通常ラボに検体が到着してからの時間)7から9日
- 食事による有害元素への暴露
- 歯科用アマルガムからの水銀暴露
詳細情報
糞便中のミネラル分析によって、環境からの暴露、潜在的な体内への蓄積(Hg)、そして潜在的に有害な金属の内因性の解毒の必要性が総合的に評価できます。水銀、カドミウム、鉛、アンチモン、そしてウラニウムなどの多くの有害金属にとって、糞便中への胆道からの排出は、体内からの主要な天然の排出経路になっています。身体が潜行性スルフヒドリル反応性金属を排除する主な過程は、グルタチオン複合体形成をとおしてです。そしてグルタチオン複合体の90%以上が胆道から排出されます。歯科用アマルガムによる水銀への暴露の広がりの証拠は、糞便中の水銀濃度が口腔中のアマルガムの本数と非常に良く相関することから示されます。さらに、歯科用アマルガムを使用した人の糞便中水銀濃度は、水銀アマルガムを使用していない人の10倍の水銀濃度を示します。
金属結合薬を投与すると、主に腎臓から尿への有害金属の排出が起きます。それに対して、天然の解毒プロセスを支援すると、糞便中への有害金属の排出率が増加します。便検体中のミネラル分析を行うことによって、汚染された固形食を含まない非常に制限された食事を摂取している患者や小児による金属の天然解毒の有効性をモニタリングするのに有用な手段となり得ます。ドクターズデータ社によって遂行された予備研究によると、多量のアスコルビン酸(ビタミンC)経静脈投与によって、水銀と鉛の胆道/糞便排出が著しく刺激されることが指摘されました。その他のオーソモレキュラープロトコールや栄養補助プロトコールによっても、金属の糞便排出が刺激されると思われ、それにより、腎臓への負担が軽減されると思われます。この様な治療法を確立し、検証する更なる研究が必要と思われます。
予防医学の主要目標に、有害物質への暴露を避けたり除去したりする事が含まれます。有害金属の経口吸収速度は、ミネラルの種類や、特定のミネラルの亜種間で相当異なります。糞便中のミネラル分析は、食事からの暴露の直接の指標となり得ます。経口での、ニッケル、カドミウム、そして鉛の%吸収率は通常非常に低いですが、食事中の拮抗ミネラルの相対的な存在量によって著しく変動します。この事は、鉛とカルシウムやカドミウムと亜鉛との関係で事の他に顕著です。慢性的な低濃度の有害金属の同化吸収によって、体内に著しい蓄積が起きることがあります。糞便中のミネラル分析の結果は、食事からの有害金属への暴露の特定と除去に役立ちます。
糞便中の金属分析は、負荷物質による尿の誘発試験の前後に行う検査を置き換えるものではありません。むしろ、尿検査が問題である幼児、小児、そして或いは成人や、市販の金属解毒剤を許容できない個人に、代替物を提供しているのです。ミネラルは、ICP-MS法で測定され、検体の含水量による変動を除去するために、乾重量ベースで表現されます。
- 有害金属・ミネラル検査
- ●尿検査:Urine
- Urine Toxic Essential Elements
- Urine Toxic Metals
- Urine Essential Elements
- Urine Mercury
- Fecal Metals
- ●毛髪検査:Hair Elements
- Hair Elements
- ●血液検査:Blood Elements
- Red Blood Cell (RBC) Elements
- Comprehensive Blood Elements
- Whole Blood Elements
- Serum Elements
- 解毒・環境公害因子暴露検査
- 栄養素検査
- 腸内環境検査
- 循環器機能検査
- 内分泌・神経生体アミン検査
- アレルギーと免疫検査