Whole Blood Elements 全血中ミネラル検査
この検査は、鉛、水銀、或いはその他の金属の毒性や中毒を診断する標準になっており、潜在的に毒性があるミネラルへの直近ないしは現在進行性の暴露を評価するのにも使用されます。全血の分析によって、血液細胞内の細胞内のミネラルばかりでなく、血清や血漿中などの細胞外を循環しているミネラルとの総量を測定することが出来ます。
ターンアラウンドタイム(検査結果が通常ラボに検体が到着してからの時間) 7から9日
- 脱毛症
- 貧血
- 骨密度
- 循環器疾患
- うつ
- 皮膚炎ないしは創傷治癒の遅延
- 解毒治療
- 疲労感
- 消化器症状
- 高血圧
- 免疫機能障害
- 耐糖能異常
- 炎症
- 腎機能
- 栄養失調
- パーキンソン病様症状
- 性交不能或いはテストステロン生産減少
- 視力問題
詳細情報
血液中のミネラル分析は、金属の解毒開始の前と解毒中に断続的に行うべきです。有害金属は、必須ミネラルの代謝を破綻させ、例えばカドミウムが亜鉛に対して、そして鉛がカルシウムに対してなど、特定のミネラルに対して拮抗的に作用します。さらに、一般的に使用されている金属解毒剤は、ある種の必須ミネラルの尿中漏出を著しく増加させる原因となりえます。例えば、EDTAは、亜鉛やマグネシウムに対して非常に高い親和性があり、そしてDMPSの使用により、尿中銅排出量が著しく増加します。それ故、必須ミネラルの状態を適切に評価することは、安全で効果的な金属解毒療法を行う為の構成要素になります。
全血中の有害ミネラルや金属を分析することは、毒物への直近ないしは現在進行性の暴露を評価するのには便利な方法ですが、体内の有害金属の貯留量に関する正確な情報は得られません。例えば、血中鉛濃度は急性暴露後約5時間でピークになり、およそ一ヶ月の血中半減期で、指数的に減少します。現在進行性の有害金属への暴露の評価と除去は、効率的に金属解毒を行うのに重要な別の要素となっています。
最も適切な分画での必須ミネラルの状態を正確に評価することは、適切な補給を決定するために強く勧められます。必須ミネラルの吸収、輸送、代謝は複雑です。不適切な補給や食事上のミネラルのアンバランスは著しく有害な効果を健康に及ぼします。例えば、亜鉛やモリブデンを過剰摂取すると、銅の欠乏が起き、マンガンの過剰吸収では、パーキンソン病様症状を発症する深刻な神経毒性効果が見られる。
全血分析は、細胞内と細胞外の両方を循環するミネラル濃度を測定するのに向いています。細胞外ミネラルは、血清や血漿中で何か機能があるか、特定のタンパクやアルブミンと関係して、血清や血漿中で組織に輸送されているものです。細胞内の要素は、赤血球およびリンパ球における金属タンパク質/酵素の必須の構成成分として、非常に特定された機能を持っています。赤血球と白血球は、一般的な末梢細胞の代理として振る舞います。セレンなどのある種の必須ミネラルは、分割されて細胞内外の両方の分画で、生理的に重要な役割を演じます。同様に、有害金属の鉛は、体液と血液中の細胞分画(赤血球細胞)の両方で輸送されます。それ故、ミネラルを両血液分画で測定することにより、血液中の総ミネラル濃度をより完全に評価できるようになるのです。
- 有害金属・ミネラル検査
- ●尿検査:Urine
- Urine Toxic Essential Elements
- Urine Toxic Metals
- Urine Essential Elements
- Urine Mercury
- Fecal Metals
- ●毛髪検査:Hair Elements
- Hair Elements
- ●血液検査:Blood Elements
- Red Blood Cell (RBC) Elements
- Comprehensive Blood Elements
- Whole Blood Elements
- Serum Elements
- 解毒・環境公害因子暴露検査
- 栄養素検査
- 腸内環境検査
- 循環器機能検査
- 内分泌・神経生体アミン検査
- アレルギーと免疫検査