DMPS 化合物の適正な取り扱い方と貯蔵法
DMPSは急性又は慢性の金属毒性の解毒剤で、その分子構造はC3H7O3S3Na.です。DMPSはキレート剤の近似ジチオール群に属し、米国とカナダでは、調剤用の原薬として使用されます。調剤の薬局では、医者の処方に従いこの製品を経口用カプセルや注射用薬剤として調剤します。
DMPSは水溶性で、その為に経口用、又は静脈注射用に使用する事が出来ます。慢性中毒には経口薬が最もよく使用されますし、注射は急性中毒(例えば事故か、自殺など)に使用されます。DMPSは安定した結晶構造を持ち、140℃で2時間加熱されても解毒剤の効力を保ちます。総てのジチオールがそうであるように、一旦溶剤になると、pH 7以上となりアルカリ値が高くなると特に酸化作用に敏感になります。外気に曝露される場合や注射溶液を入れたガラス容器に空気が入ると酸化します。
DMPS は米国とカナダでは、認可された薬品ではありません。
この書面が作成された時点においては、薬剤の調合時に使用可能な原薬として米国FDAリスト中に記載された薬剤です。しかしFDAがその使用、安全性、及び効果を認めた薬品ではありません。 この情報は指導要綱用であって、DMPSの使用に関するアドバイス、処方、治癒を目的とした物ではありません。
DMPS 米国特許番号:4382040、4720379、カナダ特許番号:1,138,782
書類の日付:2001年3月
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